製品・活用Q&A

※「IVESに関するQ&A」は旧IVES(GD-611/612)を使用した際の事例です。

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以前、腰椎椎間板ヘルニアや半月板の手術後に腓骨神経麻痺を発症した方に前脛骨筋へのIVESを利用したことがあるのですが、前脛骨筋への刺激が上手く入らず、足関節底屈や足部外反などの運動が生じました。健常な方で利用するとそのような現象は起こらなかったのですが、末梢神経障害の方への刺激は入りづらかったりするのでしょうか?もしよろしければご教授頂きたいです。よろしくお願い致します。

使用される方により神経筋の走行位置が異なることも原因の一つとして考えられます。また、IVESでは電気刺激のパルス幅の調整ができないため、末梢神経麻痺や筋萎縮が進行している場合では十分な収縮が得られない可能性があります。筋収縮が生じないので刺激強度を高くする場合が多く、その場合、刺激したい筋以外へも刺激が入ってしまっている可能性があります。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
セミナー:第6回(12/14~12/21)
麻痺で重度麻痺(ステージⅡ程度)重度感覚鈍麻の方に歩行訓練中(長下肢装具)に前脛骨筋に刺激の効果はあるものなのでしょうか。

長下肢装具に併用した論文は見かけませんが、ロボットと併用した報告は散見されます(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4273065/,https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19165689/,https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21515871/)。前脛骨筋などの随意性改善や筋力強化のために歩行中に電気刺激を併用することは合理的であると考えられますが、重症度による効果の違いに関するエビデンスは不足しています。
IVESでは電気刺激のパルス幅の調整ができないため、筋萎縮が進行している場合には十分な収縮が得られない可能性があります。また、重度感覚鈍麻の場合、刺激強度を挙げていった際に、火傷等のリスクが高くなりますので、十分ご注意の上ご使用ください。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
セミナー:第6回(12/14~12/21)
末梢神経障害に対しての電気刺激治療はどうされていますか?

筋収縮がおこる場合はFEEやアシストモードを用いて運動を行っています。
脱神経の場合は電気刺激の効果は薄くなると思います。

回答者:ウェビナー講師:加藤先生
セミナー:第5回(2021/5/26)
感覚鈍麻がある方には適応になりますか?どの程度の感覚障害であれば、IVESの対象となるのでしょうか?

・感覚障害に対する使用方法については、ノーマルモードを用いた介入方法でいくつか先行研究に準じた方法が可能です。こちらの文献にまとめてありますので、ご参照ください。(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1551106753
・感覚脱失であっても注意深く実施すれば可能です。感覚障害の場合、強度設定が困難のため禁忌とされますが、同部位反対側の非麻痺側で耐えうる最大強度内で実施すれば理論上、問題ありません。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
脱失の方はどのように最低出力の設定をすればよいですか?

運動閾値以下です。運動閾値の70~80%が目安です。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
感覚障害に対する使用方法について教えてください。

ノーマルモードを用いた介入方法でいくつか先行研究に準じた方法が可能です。こちらの文献にまとめてありますので、ご参照ください。(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1551106753

回答者:ウェビナー講師:生野先生
感覚障害の改善も図れますか?電気刺激療法は末梢神経から中枢に対して刺激を加えることで、一次体性感覚野の興奮性を向上させる促通的な目的でも使われるとお聞きしたのですが、感覚障害がある患者さんにも促通的な意味合いの効果が見込めるのでしょうか?

ノーマルモードを用いた介入方法でいくつか先行研究に準じた方法が可能です。こちらの文献にまとめてありますので、ご参照ください。(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1551106753

回答者:ウェビナー講師:生野先生
深部感覚障害へのIVESのエビデンスはどうなのでしょうか?また、改善の可能性はありますか?

深部感覚に関するエビデンスは少ないです。ノーマルモードを用いた介入方法でいくつか先行研究に準じた方法が可能です。こちらの文献にまとめてありますので、ご参照ください。(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1551106753

回答者:ウェビナー講師:生野先生
反復的に単関節運動している際の動かしている部分の感覚や電気に対しての感覚など、特に、感覚がわかりにくいと言われる方に対してどう説明すればよいのかが難しいです。

感覚が分かりにくいということは感覚障害がかなり強いことを示しています。これは電気刺激の有無に関わらず、感覚障害の問題(もしくは失認などの評価も必要)と思われます。電気刺激は感覚神経を刺激するので感覚入力が入ります。電気刺激で生じる筋収縮と随意運動で生じる運動には感覚の解離があります(脳イメージング研究より)。電気刺激を実施する際は随意運動と同期させて実施するとより生理的運動に近い状態で促通できます。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
感覚障害がある患者さんでも使用可能と思うのですが、実施する際に注意する点はありますか?

感覚障害が非常に重度で、脱失レベルの場合は強い強度で実施した場合にも疼痛が生じず、著明な発赤や熱傷を生じるリスクがありますので注意が必要です。対側の非麻痺側の同部位で確認後に実施すれば理論上は問題ないと思いますが、状態を見ながら強度を調整していただけるとよいと思います。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
末梢神経障害、ギランバレー症候群、多発性硬化症などの患者さんでも訓練効果はありますか?

末梢神経障害に対しては急性期であれば筋萎縮や損傷遠位部の軸索変性を防ぐことが重要です。慢性期であっても、筋収縮や感覚入力によって末梢、中枢の筋力増強効果は理論上、期待できます。近年、末梢神経の軸索再生のための電気刺激の研究が進んでいます(Collinsらのグループ)。ギランバレーの場合は筋収縮が入らない場合があり、感覚入力での促通となります。多発性硬化症は脳卒中並みにエビデンスが出ています。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
脳卒中片麻痺者でノーマルモードにて筋収縮を惹起できない症例がいますが、その場合は脱神経筋となっているのか、電極等の設定が不十分なのか教えてください。

電極の貼付が適切で、同部位の非麻痺側でも筋収縮が入らないとなると何らかの末梢神経障害の可能性が高いです。たとえば、ICU-AWや低栄養による高度の廃用などの病態が考えられます。時々、ベッドや車いすによる圧迫で橈骨神経麻痺や腓骨神経麻痺が生じていることもあります。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
IVESでは脱神経筋の筋収縮を惹起しにくいとの事でしたが、脱神経筋の収縮を促す場合はどのような電気刺激装置を使えばよいでしょうか?

オージー技研さんの機器であればCT-7という製品があります。パルス幅を自在に調整できます。リスクが高いので単収縮(10Hz以下)から治療を開始します。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
筋が萎縮し、脱髄している可能性のある筋に対して、刺激を利用しても筋収縮が起こらない状態で、疼痛閾値以下で刺激を利用し反復促通を行う中で、筋収縮が得られるようになることがありますが、そのような経験はありますか?

感覚入力で反復することに意味はある(中枢性運動単位の増大)とは思います。実際、我々もそのような経験を多々しています。しかし、エビデンスは少ないです。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
末梢神経障害への効能は期待できないのでしょうか?

急性期からの20Hzの運動閾値レベルの筋収縮が神経再生によいという報告が、近年なされていますが、まだ、エビデンスレベルは低いです。

回答者:ウェビナー講師:生野先生
末梢神経障害を対象にする場合の治療モードは何が一番効果的でしょうか?

筋電を検出できる場合はパワーアシストモードやトリガーモード、検出できない場合はノーマルモードを使います。電気刺激で筋収縮が生じない場合はパルス幅が変更できる機器を使います。

回答者:ウェビナー講師:生野先生事務局
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