- 運動麻痺を有する方へIVESを使用する際、出力が70%以上で運動閾値での刺激が得られるような方を経験することがあります。出力が高すぎるのではないかと心配になるのですが、皮膚トラブルがなく痛みに耐えられる最大強度内(例えば出力90%程度など)であれば出力の値は高くてもよいのでしょうか?
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皮膚トラブルがなければ高出力でも一応生体で耐えれる範囲なので問題ありません。おそらく非麻痺側で実施すると痛み閾値や筋収縮が強すぎて痙攣に到達し、痛みで実施できないかもしれません。ご心配な場合は非麻痺側で実施したときの耐えれる強度の範囲ないか1.5倍以内で実施するなどを設定する方法などがあります。強度が高い場合に電極の劣化や剥がれがあると電荷が集中する可能性があるため注意が必要です。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
セミナー:第9回(6/14~6/21)
- 臨床で歩行時や筋力トレーニング時に中殿筋へIVESを使用する際に、運動閾値での出力や感度設定が難しく感じています(運動閾値の刺激を行えているのかが分かりにくい、筋収縮が得られにくい)。何か工夫されている方法などがあればぜひご教授願いたいです。
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当院でも筋が萎縮していたり、神経変性が生じていると運動閾値まで出力が上げにくい症例をよく経験します。まず、安定して随意収縮がでないとパワーアシストモードを実施することが難しいので、中殿筋に対するNMESと神経筋再教育も併用して実施し、中殿筋の随意性を高める介入も並行して実施しています。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
セミナー:第9回(6/14~6/21)
- 病院で勤務している作業療法士です。FEEを使用する際の強さなのですが、関節運動がおこる程度か、疼痛が生じるギリギリの程度なのか、教えてください。
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FEEの使用時は関節運動が伴う程度の刺激強度で行っております。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
痛み疲労に注意しながら対象者に合わせて行っております。
セミナー:第5回(2021/5/26)
- 刺激強度の調整時に答えていただいた「ここまで」とは、ここまでなら痛くないという解釈でよいでしょうか。
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その解釈で良いかと思います。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
セミナー:第5回(2021/5/26)
- IVESの感度の最も有効な設定方法をご教示頂けますでしょうか。
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ランプの点灯によって強度の最大値が変わってきます。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
対象者の能力に応じて感度を設定するのが良いと思われます。
セミナー:第4回(2021/3/17)
- 貴重なご講義ありがとうございます。 質問ですが、FEEを実施する場合、運動閾値と感覚閾値どちらに合わせて実施していますか?
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基本的には運動閾値で刺激をしています。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
セミナー:第4回(2021/3/17)
- 出力設定の方法など詳しく教えて頂きたいです。
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ノーマルモードにて周波数は20Hz~50Hz程度行うことが多いです。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
立ち上げ立ち下げは、当院では0秒で行っております。
セミナー:第4回(2021/3/17)
- 末梢神経へ感覚閾値で刺激を与える場合はノーマルモードで連続的に与えればよいとうことでしょうか?
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ノーマルモードを用います。ON-OFF時間は5秒ON・5秒OFFで行っています。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
セミナー:第4回(2021/3/17)
- PSSに関してですが、こちらはオンオフ時間は0秒にしていますか?可能であればTENSの方がよいでしょうか?
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ON-OFF時間は5秒ON・5秒OFFで行っています。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
機器に関して、末梢神経に感覚閾値で刺激可能であればTENSに限定する必要はないと思います。
セミナー:第4回(2021/3/17)
- 感度は必ずしも全てのランプが点灯するまでに設定する必要はないですか?1つでも点灯すればよいのでしょうか?
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全てのランプが点灯する必要はありません。強度の最大値を25%と設定するとランプ1で5%、ランプ2で10%、ランプ3で15%、ランプ4で20%、ランプ5で25%の刺激が入るということになります。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 感度を10にしても反応しない場合の対応について教えてください。
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筋電が乏しい場合(重症例)は、強度をかなり上げて実施する場合があります。ただし、その場合はまだパワーアシストモードの適応ではない可能性がありますので、トリガーモードやノーマルモードで刺激する場合が多いです。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 感度の適切な設定範囲(電気刺激療法を行うにあたり、筋電ランプがどこまで点灯すればよいのか)を教えてください。
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全てのランプが点灯する必要はありません。強度の最大値を25%と設定するとランプ1で5%、ランプ2で10%、ランプ3で15%、ランプ4で20%、ランプ5で25%の刺激が入るということになります。
回答者:ウェビナー講師:生野先生 事務局
- 感度の設定について、仕組み等を詳細に教えてください。
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感度の設定は検出した筋電を、ツマミを回すことで機械的に増幅しています。パワーアシストモードでは治療時に筋電ランプが全点灯した時に、設定した最大値の刺激が入るようになっていますので、筋電ランプが全点灯しない状態で感度を設定してしまうと、設定した最大値の刺激は入りません。筋電ランプと電気刺激の関係は、強度の最大値を25%と設定すると、ランプ1で5%、ランプ2で10%、ランプ3で15%、ランプ4で20%、ランプ5で25%の刺激が入るということになります。
回答者:ウェビナー講師:生野先生 事務局
- トリガーモードは重度の患者さんに行う際はランプ数を低くして行えばよいのでしょうか?
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その通りです。重度の患者さんでは随意筋電が微弱なので、トリガーレベルはランプ数を少なく、感度を高く設定すれば治療が成立しやすくなります。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 以前のセミナーで周波数は80Hz程度がよいと聞いたように記憶していますが、本日のセミナーでは20Hz程度とのことで、やはり周波数を上げすぎない方がよいのでしょうか?
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50Hz以上(80Hz)の周波数は主に筋肥大を目的とした筋力増強の際に用いられます。IVESのパワーアシストモードで長時間、複数回の刺激を行う場合は周波数が高いと疲労して遂行できなくなります。目的に応じて周波数の使い分けが重要です。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 下肢の周波数、パルス幅の設定について教えてください。
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下肢においても上肢と同様目的に応じて周波数は変更します。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 周波数の設定の違いについて 教えてください。
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20Hzでは強縮を生じさせる最低限の強度でFESに向いています。50Hzなどは加重が生じてより強い筋収縮を生じさせますが、疲労しやすいという欠点があり筋力増強に向いています。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 35Hzに理由はありますか?
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周波数が高すぎる場合、すぐに疲労を生じさせてしまいます。また、周波数が低すぎると円滑な筋収縮(強縮)が生じません。そのため、円滑な筋収縮が生じ、疲労を抑えるために設定しています。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- パワーアシストモードについて感覚閾値での刺激が継続して流れますが、筋疲労や休止時間等についてはどう考えていますか?
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感覚閾値の長時間刺激に関しては特に問題ありません。筋疲労が生じるようであれば最大出力や感度を症例ごとに調整します。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 感覚閾値での介入がよいと聞いたのですが、セミナーでは運動閾値で介入されていたように思いました。結局のところどちらがよいのでしょうか?
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どちらもメリット、デメリットがあります。感覚入力は筋収縮は生じさせないので、重度麻痺の筋萎縮には対応できません。症例の症状・病態に合わせて治療者が選択することが重要です。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- パワーアシストモードで最大値を強くすると課題指向型訓練が行いにくい印象です。臨床で使用する時は最大値を運動閾値よりほんの少し強め程度で行っていますが、強度の設定について教えてください。
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課題指向型練習と併用する場合は、課題が適切に遂行しやすいような刺激強度、部位を調整します。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 脳卒中や頸髄損傷の患者さんの弛緩性麻痺に対して筋緊張を高める、もしくは促通のアシストとしてIVESを使用する際(特に、肩から上肢)にどれくらいの強度で電気刺激を与えるのがよいでしょうか?
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弛緩性麻痺の場合は耐えうる最大強度で実施した方が電気刺激の恩恵は受けやすいと思います。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 電気刺激を行った際に痛みを感じる場合と心地よい刺激を感じる場合がありますが、何が影響しているのでしょうか?
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電極が肌に密着していないことが考えられます。事前の皮膚処理や電極を新品に交換してください。
回答者:ウェビナー講師:生野先生 事務局
- 電気刺激の強度について、「強度が強い方が効いている気がする。」と話される患者さんがいますが、痛みを確認しながら強くしていくべきなのか、適切な強さがあるのか教えてください。
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筋力増強を目的とした場合は最大強度の方がよいです。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 著しい廃用性筋萎縮の患者さんに対する筋力増強を目的とした際の強度はどのくらいがよいですか?
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筋力増強を目的とした場合は最大強度の方がよいです。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 子機を病棟で使用しているのですが、随意性が弱く、感度最大でも強い刺激が流れない患者さん対して、最小値を少し強めに設定し、随時、流していくのは何か不具合ありますでしょうか?休憩がなくなるとは思うのですが…。
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安静時に運動閾値(筋収縮が入る)になってしまうのは、筋疲労してしまうのでやめた方がよいと思います(DOMSや横紋筋融解症のリスクあり)。運動閾値ギリギリ以下に設定されるとよいと思います。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- IVESの出力に関しては、痛みがない範囲であれば可能な限り強いほうがよいですか?収縮がある程度、起きるくらいでよいのでしょうか?
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目的によるかと思います。痛みについては基本的に惹起しない方がいいとは思います。治療目的が筋力増強である場合は、可能なかぎり強い方がよいです。一方、感覚入力を目的とする場合などは運動閾値の少し上程度の刺激で治療を行う場合もあります。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- パワーアシストモードで、最大出力に関しては、実際の運動が起きるところで強度を設定するとのことでしたが、最小出力の設定はどのように設定すればよいのでしょうか?
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目的動作と症例のパフォーマンスレベルに応じるかたちとなります。持続的な収縮が要求されない課題では0でもよいかと思います。どちらかと言えば、目的課題時に望ましい筋収縮が得られるための最大強度や感度の設定に気を使うことが多いです。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- パルス振幅の強度に応じた各治療効果のエビデンス等あれば教えてください。
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刺激強度が強い方が痙縮や筋力の改善に有効であるという報告があります。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
●筋力増強:Relationship between intensity of quadriceps muscle neuromuscular electrical stimulation and strength recovery after total knee arthroplasty. Phys Ther. 2012 Sep;92(9):1187-96
●痙縮:Clin Rehabil. 2015 Aug 20. Full-movement neuromuscular electrical stimulation improves plantar flexor spasticity and ankle active dorsiflexion in stroke patients: A randomized controlled study.
- NMESの実施時、部位別【筋別】の開始のmAについて目安はありますでしょうか?
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対象の方の状態(体格や年齢など)、治療によって異なるため、一概に何mAという目安の設定は困難です。刺激強度を上げる場合には、まず、感覚閾値に設定し、少しずつ高めて疼痛が誘発されないか確認しながら実施してください。対象の方に頻回に確認し過ぎると、対象の方が不安になる恐れもありますのでご注意ください。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 感覚閾値を考慮しつつ、主に関節運動が起きる程度を目安にすればよろしいでしょうか?
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運動を制御することを目的とする場合は、そのようにしていただければと思います。電気刺激により補助する量は課題や目的により異なると思われます。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- ノーマルモードの強度は、ツマミを右に回せば回すほど強度が強くなるという解釈でよろしいでしょうか?
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その通りです。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 上肢は軽度麻痺の方に対して感覚閾値で行うことが多いですが、下肢も同様でしょうか?
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下肢に感覚閾値で実施し、歩行能力の向上を報告している研究もあります。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 筋電を検出する時に全くランプが光らない場合、しばらくノーマルモードを続けたら、いずれパワーアシストモードで筋電を検出するときにランプが光るようになるでしょうか?
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ランプが光らない→主動作筋の筋出力が弱いということですので、まずはノーマルモードで運動単位の増大を図ることが重要だと思います。改善するかどうかはその方の病態やポテンシャル次第であり、皮質脊髄路の損傷程度に依存すると考えます。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- IVESではパルス幅が固定ですが、パルス幅の設定によって強度以外に効果の違いがありますか?
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パルス幅を広げることで、より感覚神経を刺激し、中枢性の効果(大脳皮質の興奮性向上)が得られるといった報告がありますが、パルス幅を広げることで痛覚神経を刺激しやすくなり、疼痛が生じやすいというデメリットもあります。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 立ち上がり(ランプアップ)と立ち下がり(ランプダウン)時間をはじめての患者さんに使用する時は何秒で設定することが多いですか?また、細かな設定と適応について教えてください。
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初めは2秒くらいからスタートして、問題なければ0.2~0.5秒とします。慣れればランプアップは短くします。(トータルの治療時間が長くなってしまいますので。)
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- FEEで刺激する際は立ち上げ(ランプアップ)、立ち下げ(ランプダウン)は0にしていましたが、対象者がびっくりしないように2秒設定にしていました。やはり0の方がよいでしょうか?
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対象者の方が不慣れの時は立ち上がり時間を設定することもよいかと思います。刺激部位については筋ごとのモーターポイントが適切です。部位については個人差もあるので、FEEで探索するとよいと思います。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 歩行センサの立下時間は、初期接地〜荷重応答における前脛骨筋の遠心性制御を補助するものと捉えて、トレーニングしてもよいのでしょうか?
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よいかと思います。短いとfoot slapが生じ、長く設定し過ぎると、立脚中期にかけて過剰な膝屈曲が生じる可能性もあり、注意が必要です。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 末梢神経感覚刺激(pss)をIVESで行う場合のパラメータ設定について教えてください。
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ノーマルモードで1秒オン、1秒オフで連続、感覚閾上~運動閾値以下で実施します。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- パワーアシストモードの感度の設定時、感度10.0でタッピングを用いてやっとランプが1つ点灯するレベルの方なのですが、実際治療開始すると感度4.0まで下げてもタッピングなどの補助無しに筋電を感知し電気が流れます。このやり方は正しいでしょうか?デメリットなどがあえば教えてください。
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特にデメリットはないかと思います。随意的な運動が困難であるが、動作時には反射的に筋収縮が生じる症例もおられますので、そのような場合は動作時の筋活動をランプでモニタリングすることで閾値調整をするといったことも可能です。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 子機を病棟で使いたいのですが、パワーアシストにて筋収縮が得られない患者さんに対して、最小設定値を強めにしてもよいのでしょうか?
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安静時に運動閾値(筋収縮が入る)になってしまうのは、筋疲労してしまうのでやめた方がよいと思います(DOMSや横紋筋融解症のリスクあり)。運動閾値ギリギリ以下に設定されるとよいと思います。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
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