- 急性期病院での脳卒中患者に対するIVES使用頻度・時間についてどのくらい行ったほうがいいかなどあれば教えていただきたいです。また、周波数をあげても運動がおこる前に痛みなどが生じてしまう方に対してはどのような設定にしたほうがよろしいですか?
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症例毎にどの程度の量・頻度が有効か明確なことは言えませんが、一般的に週3~6回、20~60分実施しているものが多いです。30分以上と60分では効果が変わらなかったという報告もあります。周波数は運動閾値には関係なく、刺激強度とパルス幅で感覚および運動閾値は決定されます。周波数が高いと刺激頻度が多いため、痛覚刺激の頻度が多くなります。痛みを少なくして筋収縮を出したい場合、パルス幅が変更できないときは周波数を低くして強度をあげると良いと思います。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
セミナー:第9回(6/14~6/21)
- 電気刺激を用いて促通を行う場合、終了するタイミングはどのように考えていくのが良いのでしょうか。
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対象者の重症度に応じて、電気刺激の種類を使い分けることが重要と思われます。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
FMAで見た場合、0~20点台まではFEEやハンドスイッチによる電気刺激、20~50点台ではIVES、それ以降は末梢神経刺激下での物品操作訓練などです。FEEとIVESのFMAの適応に関してFEE理論編にて先行研究をまとめております。IVESサポートクラブのアーカイブ動画をご参照ください。また2021年7月発刊の作業療法ジャーナル増刊:電気刺激装置IVESなど にも各種電気刺激の適応を記載いたしております。ご参照いただければ幸いです。
セミナー:第5回(2021/5/26)
- IVES+からIVESに転送し、病棟や自宅で使ってもらう時の課題は手関節背屈などの単関節運動の課題をおこなってもらうのがよいでしょうか。また、1日にどれくらいIVESを使ってもらったらよいのか、上限の時間などありましたら教えてください。
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目的課題は症例のパフォーマンスに合わせて設定をしていきます。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
例えば、手指の運動は、ある程度の随意性を獲得できれば、単関節運動のみならず課題指向型のアプローチを実施して、課題特異的な動作の習得をすることが重要です。
1日の使用時間は、治療目的によって5分~8時間と様々です。IVESを使用したHANDS療法では8時間装着しています。(参考文献:Neurorehabil Neural Repair. Nov-Dec 2011;25(9):830-7 Effectiveness of hybrid assistive neuromuscular dynamic stimulation therapy in patients with subacute stroke: a randomized controlled pilot trial)
筋疲労に注意しながら徐々に延長すると良いと思います。
セミナー:第5回(2021/5/26)
- 頸髄症性筋萎縮症の影響で、正中神経麻痺となり数年経過した事例。APB、OPがかなり萎縮しています。少しでも掌側外転がでないかとだめもとでFEEを実施しています。小指球筋に電極、母指球にFEEをあてて1週間に1度来院、1日50回×2日ほど実施しましたが、今のところ関節運動はでない状態です。電極他、他の方法がありますか。また、どの程度の期間試してみればよいでしょうか。萎縮が強ければ当然効果は難しいでしょうか。
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筋萎縮が強い状態であれば、神経の脱髄がすすんでいることが予測されます。脱髄により筋萎縮が進んでいる状態では、パルス幅を1㎳以上にしなければ筋収縮を得ることができません。この場合IVESのパラメータでは難しいと思います。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
関節運動がおこらなくても筋収縮がおこれば継続して行って良いと思います。回数に関しては対象者の疲労に応じて増減する必要があります。
セミナー:第5回(2021/5/26)
- ご回答ありがとうございます。刺激の頻度について、回数など、プロトコルとして使用しているものがあればご教授お願いいたします。
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過度の疲労が生じない程度で、各運動50~100回程度実施することが多いです。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
セミナー:第4回(2021/3/17)
- 各運動が50回〜100回と幅がありますが、どのような基準で設定していますでしょうか?川平法では100回が多いように感じますが、運動の回数に関して決まっていることがあれば教えてください。
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各運動50回~100回を基本としておりますが、患者さんの疲労を見ながら行っております。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
運動回数は特に規定はありません。
セミナー:第4回(2021/3/17)
- 病院3単位で実施する中で BRS上肢ⅡーⅢ段階で臥位にて促通を行う場合はどのような組み合わせで何セット組んでいるのでしょうか? また集中力の観点から1単位などで区切ってセットを組むことは可能ですか?
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肩屈曲・外転、肘伸展、前腕回内外、手指伸展を各50~100回×1セット行っています。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
25回×2セットなど、対象者の状態に応じて加減しています。
対象者の集中力に応じて、1単位に区切ることも可能と思います。
セミナー:第4回(2021/3/17)
- 対象者の疲労具合にもよるのかと思いますが、反復での促通運動時に休止時間の設定は短めにするのでしょうか。
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FEEで筋収縮を起こす場合の設定は休止時間0秒となります。
回答者:ウェビナー講師:加藤先生
過度の疲労に注意して、FEEでの反復促通運動時は促通したい運動時のみ刺激を加えていきます。
特に休止時間が短くても刺激時間も短いため疲労を訴えることは少ないです。
一般的には休止時間に対して刺激時間が長すぎると筋疲労が生じやすくなり、筋収縮力が小さく
なります。
ノーマルモードでの刺激の際には、多くの研究ではオン時間を5~10秒、オフ時間10~50秒でオン/オフ比が1:3程度に設定されています。しかし初期の治療は疲労の影響を考慮し、オン/オフ比を1:5程度にして、休息時間を長く設定し、治療経過とともに少しずつオン/オフ比を減少させていきます。
セミナー:第4回(2021/3/17)
- 病院の患者さんにはどのくらいの割合で電気刺激を使用してますか? また、単位の中でどのくらいの割合を電気刺激併用に時間を割いてますか?
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禁忌でない患者さんで麻痺側の神経筋再教育を実施したい場合はほぼ全例実施します。約1単位程度です。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- IVESでの治療時間は1日に何時間までといった制限はありますか。また、1日の使用時間はどの程度でしょうか?
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治療目的によって5分~8時間とさまざまです。IVESを使用したHANDS療法では6時間装着していますし、下肢のFESでも日中、装着する場合もあります。筋疲労に注意しながら徐々に延長するとよいと思います。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 電気刺激の回数について教えてください。
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規定はありません。一般的に実施時間は30分以上しても効果は変わらないという報告があります。ただし、方法にもよるので一概に何分実施すればよいということはありません。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 自主トレでの外部アシストモードは、どの程度連続して実施してもよいのでしょうか?
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過度な疲労が生じない程度であれば1時間など長時間の実施も可能です。課題を適宜、変えないと患者さんが飽きてしまうと思います。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 麻痺の回復を促すための負荷量(時間・頻度)は最低限どれくらいでしょうか?電気刺激後に疲労を訴える方もいて、長い時間、IVES治療ができないケースがあります。
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根拠はありませんが、重度麻痺であればあるほど、日常生活上での使用頻度が少ないので、最低限の介入が必要と考えています。上下肢とも20分は介入したいです。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- IVESの1日の使用頻度について、1日に使えば使う程、効果があるのでしょうか?それとも、1日1回と1日2回以上では有意差はあまりないのでしょうか?
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あまり検証されていませんが、FESの研究などは使用頻度が高いほど効果が高いという報告があります。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
- 所有する機器の台数や対象患者数によって異なると思いますが、IVESを用いた治療は可能な限り毎日・毎回行った方がよいのでしょうか?
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電気刺激の効果としてもdose responseがありますので、積極的に行っていただいた方が良いと思います。
回答者:ウェビナー講師:生野先生
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